先日放送された『田村淳のTaMaRiBa』に、加藤軽金属工業(加藤大輝)が出演しました。
元マイクロソフトの澤円さんから
「今の話を聞いて面白くなかったら、人間ではないでしょ!」
と絶賛していただいたのが、「お米(澱粉)から作るバッテリー」の話です。
これだけ聞くと、こう思いませんか?
「加藤軽金属って、アルミの会社じゃなかったの?」
「なんで急にお米の話?」
実は、この挑戦は私たちの「本業」の延長線上に、必然としてあったものなんです。
全ては「アルミのフレーム」から始まった
私たち加藤軽金属工業は、創業70年を超えるアルミ押出形材の製造メーカーです。
窓枠や機械の部品など、長尺で精度の高いアルミ製品を作るのが私たちの仕事です。
番組では「技術がない会社」なんて謙遜しましたが、「アルミを狙った形に押し出す技術」と「それを現場に実装する力」には誇りを持っています。
その技術を活かして私たちが力を入れているのが、「ソーラーシェアリング」です。
田んぼや畑の上に、太陽光パネルを設置して発電する。
この「パネルを支える架台(フレーム)」こそが、私たちのアルミ技術の見せ所でした。
現場で知った「作らせてもらえない」苦しみ
アルミの架台を設置するために、私たちは愛知の農家さんの元へ何度も通いました。
田んぼの上に太陽光パネルが載っている。その下でお米が育っている。
一見、理想的な光景に見えました。
でも、農家さんはこう言うんです。
「もっとお米を作りたいのに、国から減らすように言われている」
「太陽光の下でお米は育つけど、作っても売り先がない」
そこで目の当たりにしたのが、「減反政策」の現実でした。
そんな農家さんの声を聞いて、私たちは考えました。
「だったら、食べるためのお米じゃなく、エネルギーにするためのお米を作ればいいじゃないか」
そこで出会った技術が、ベンチャー企業や大学が研究していた「お米(澱粉)由来のバッテリー」だったのです。
「アルミ屋」だから、繋げられた
✅ アルミ技術があるから、
→ ソーラーシェアリングの架台が作れる。
✅ 架台があるから、
→ 農地でお米と電気を同時に作れる。
✅ お米バッテリーがあるから、
→ 農家は減反を気にせずお米を作れる。
これが、私たちが「お米のバッテリー」に取り組む理由です。
最先端の科学技術は、パートナーであるベンチャー企業が持っています。
でも、それを「アルミの技術」で農地という現場に実装し、ビジネスとして回るようにするのが、私たち中小企業の役割なのです。
番組では、澤円さんに向かってこう言いました。
「減反政策じゃなくていい。作ろうぜ。」
「フル解放していいから、作るだけ作って。」
「食べ物に回すお米と、電力に回すお米を分けられるから。」
食糧問題と電力問題、両方にアプローチできる。
これが、私たちなりの答えです。
中小企業でも、世界は変えられる
番組では、「GX(グリーントランスフォーメーション)は中小企業にとってコストでしかない」という本音も漏らしました。
アルミはめちゃくちゃ電気を使います。
環境に優しい電気を自社で作って使う、なんて一社じゃほぼできません。
でも、2021年頃から「グリーンアルミ」を掲げて、GXに取り組み始めたところ
✅ 環境省から呼ばれるようになった
✅ 会社のイメージが良くなった
✅ 求職者がめっちゃ増えた
こうやって本業のアルミを起点に、仲間と手を組んで課題に挑むことで、
「コスト」だったものが「採用」や「ビジネスチャンス」に変わったんです。
ただし、それは一社じゃできない。
仲間と手を組むから、できる。
私(加藤大輝)は物づくりパートナーズの理事もやっていますが、
企業間の連携で大事なのは「ギブ&テイク」です。
お互いの強みを生かしながら、お互い握りながらうまくやる。
向いてるベクトルをどうお互い合わせていくか。
そうやって、世界の課題に挑戦できる。
「アルミ屋が、日本の農業とエネルギーを救う」
そんな未来を本気で信じています。
ぜひ、私たちの挑戦の全貌を動画でご覧ください。
【番組情報】
田村淳のTaMaRiBa#150「グローバルアジェンダで新ビジネス!前編」
田村淳のTaMaRiBa#151「グローバルアジェンダで新ビジネス!後編」
公開期間:2026/11/12まで
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