製造業における軽量化と強度確保は、長年の課題とされてきました。特に、金属とプラスチックを効率的に接合する技術は、従来の手法では高コスト・複雑な工程を伴い、製造現場での導入が難しいとされてきました。
加藤軽金属工業は、輝創株式会社と協業し、新たな接合技術「CAM接合」を活用することで、製造業のイノベーションを推進 しています。
本技術は、化学結合と溶融結合を組み合わせた革新的な手法 であり、金属とプラスチックの強固な接合を可能にするものです。そのシンプルな施工プロセスと環境負荷の低減が評価され、テレビ東京『TaMaRiBa』やYouTubeでの紹介をしていただきました。
1. 『TaMaRiBa』での紹介内容
放送日:2025年1月26日 26時20分~26時50分
紹介テーマ:「ものづくり×異種金属接合技術でイノベーションを起こせ!」
番組内で紹介された技術のポイント
- 金属とプラスチックを強固に接合する「CAM接合技術」
- 特殊な設備が不要で、簡単なプロセスによる接合を実現
- 環境負荷を抑えつつ、製造コストを大幅に削減
この技術により、製造業における軽量化の実現とコスト削減が同時に可能となり、さまざまな産業での活用が期待されています。
2. CAM接合とは?
CAM接合は、輝創株式会社が開発した技術であり、加藤軽金属工業が製造業向けに最適化し展開 しています。
技術概要
CAM接合は、化学結合と溶融結合を組み合わせた新しい金属・プラスチック接合技術 です。
金属表面にCAM剤を塗布し、プラスチックを加熱圧着することで、従来よりも強固で安定した接合を実現します。これにより、製造工程の簡素化、コスト削減、環境負荷の低減が可能となります。
CAM接合の主な特徴
1. 環境負荷の低減
- CAM剤は水溶性であり、有機溶剤を使用しない
- 酸・アルカリ処理が不要で、安全性が高い
2. 簡単な施工プロセス
- 金属の脱脂洗浄後、CAM剤を塗布し、プラスチックを圧着するだけ
- 専用の特殊設備が不要で、既存の製造ラインにも導入可能
- プラズマ処理を施すことで、さらなる接合強度の向上が可能
3. 製造コストの削減
- 50μmの薄膜塗布で強固な接合を実現
- 工程数を削減し、最短2工程で接合が可能
- 廃液処理が容易であり、環境対策コストも低減
3. CAM接合の活用事例
現在、CAM接合は以下の業界で導入が進んでいます。
- 自動車産業:軽量・高耐久部品の開発
- 航空機産業:燃費向上のための軽量化技術
- 電子機器:小型・高性能部品の実装
- 医療機器:高精度な部品接合
本技術の導入により、製造現場での作業効率向上・コスト削減・品質向上が期待されています。
4. 今後の展望
加藤軽金属工業と輝創株式会社は、今後もCAM接合技術のさらなる最適化を進め、より多くの産業分野への展開を目指します。
- 産業用途に応じたCAM剤の開発
- 既存製造プロセスへの適用範囲の拡大
- 国内外のメーカーとの連携強化
持続可能なものづくりを実現するため、今後も技術革新を推進し、製造業の課題解決に貢献していきます。
5. 関連情報
- YouTubeでの技術紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=6nIf35F3QZY

- テレビ東京『TaMaRiBa』

本技術に関するお問い合わせは、加藤軽金属工業までご連絡ください。
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