製品開発のスピードが、事業の生命線を握る時代。
過去の優れた機械が、一つの廃盤部品のためにその価値を失う時代。
こうしたお客様が直面する課題に対し、私たちはもはや従来のアルミ押出メーカーのままではいられないと決意しました。
この度表明する「100億宣言」は、私たちの売上目標であると同時に、こうしたお客様の課題解決に全力を尽くすための、未来への投資と変革の約束です。
私たちの決意 ―「100億宣言」に込めた約束
この約束の背景には、私たちの使命と、業界が直面する現実があります。
私たちの変わらぬ使命は、創業以来、社会、人、そしてお客様に寄り添い、求められる技術・事業開発を続けることです。
この地域を支え、その豊かさに貢献できる企業でありたいと、常に願ってきました。
しかし、私たちが身を置くアルミニウム合金押出型材業界は、成熟・衰退期に入っています。
この状況でお客様の新たな課題に応え続けるためには、業界の常識を打ち破り、新たな事業の柱を創出することが必要不可欠です。
この「100億宣言」は、中小企業庁が主導する公的な取り組みであり、私たちの成長を通じて地域に必要な企業対応を迅速に行い、地域住民の皆様の幸福度が高い地域を創り上げるための挑戦です。
未来を創る、私たちの具体的な戦略
私たちのビジョンは、情熱だけの夢物語ではありません。
それを実現するための、具体的な戦略と投資計画が存在します。
技術による付加価値の最大化
新たに導入する5軸マシニングセンターは、私たちの技術力を新たな次元へと引き上げ、お客様に提供できる価値を飛躍的に拡大します。
これにより、従来の押出型材の製造・加工に加え、以下のソリューションを強力に推進してまいります。
お客様の開発パートナーへ:開発品・試作品への対応強化
これまでは量産段階でのご依頼が中心でしたが、今後は製品開発の初期段階からお客様に寄り添います。
最新の加工技術により、高精度な開発品や試作品、プロトタイプ品を迅速に製作。
お客様は試作から量産までを一貫してご依頼可能となり、開発スピードの向上とコスト削減に貢献します。私たちは、単なるサプライヤーではなく、お客様の製品開発に不可欠なパートナーを目指します。
事業継続の切り札に:EOL(廃盤)品再製作とリバースエンジニアリング
メーカーの生産が終了したEOL(廃盤)品や、図面の存在しない古い部品でお困りではありませんか?
私たちは、現物から3Dデータを取得するリバースエンジニアリング技術を駆使し、廃盤となった部品を精密に復元・再製作します。
これは、お客様の貴重な設備の長寿命化と、事業継続を強力に支援する、私たちの新たなソリューションです。
協業による新事業の創出
大型装置を必要としないベンチャー企業と協業し、AIによる画像認識といった最先端技術の社会実装を、私たち自身がプラットフォームとなって支援します。
押出型材という既存の枠を超え、社会課題を解決する新たな事業の柱を創り出します。
挑戦は、始まったばかり
私たちは、2030年に向けて売上高100億円を超えるという未来図を描いています 。
しかし、正直に申し上げて、その未来に到達するための体制は、まだ完成してはいません。
この壮大な挑戦を推進するため、2024年度に社長室を新設しました 。そしてこれから、2026年導入予定の5軸マシニングセンター導入を皮切りに、新たな加工部隊を立ち上げ 、AIを活用する表面検査部隊を組織し、新しい仲間を迎え入れていきます 。
私たちの計画は、今まさに始動したばかりの発展途上のものです。
だからこそ、そこには無限の可能性があります。
この挑戦の道のりを、ぜひ皆様と共に歩んでいきたいと願っています。
取締役社長 加藤大輝より、皆様へ
改めまして、取締役社長の加藤大輝です。
この100億宣言は、加藤軽金属工業に関わる全ての皆様への約束です。
この成長を実現することで、地域に必要な企業対応を迅速に行える体制を構築し、
地域住民の皆様の幸福度が高い地域を創り上げてまいります 。
地域への貢献が強い会社は、社員の仕事へのやりがいを高め、
仕事の満足度が高い会社になると、私は信じています 。
社員一同、この大きな挑戦に、誠心誠意取り組んでまいります。
皆様の変わらぬご支援とご指導を、心よりお願い申し上げます。
加藤軽金属工業 株式会社
2025年6月30日 取締役社長 加藤 大輝
■「100億宣言」公式情報

「100億宣言」は、中小企業庁が推進する、中小企業の皆様が飛躍的成長を遂げるために、自ら「売上高100億円」という野心的な目標を目指し、実現に向けた取組を行っていくことを宣言するものです 。
本事業の詳細については、公式ウェブサイト「100億企業成長ポータル」をご覧ください。
当社の宣言内容は、以下の通りです。
