2024年12月23日、加藤軽金属工業の加藤大輝社長が「あいち地球温暖化対策フォーラム」で講演を行いました。同社が進めるCO₂削減への具体的な取り組みや、アルミリサイクル技術を活用した革新的な事例を紹介。
地域社会や業界を巻き込んで挑む、持続可能な未来へのビジョンが注目を集めました。
2024/12/23 産業新聞にて紹介されました!以下紙面コピー
2024/12/23 産業新聞にて紹介されました!
講演内容
加藤大輝社長は、以下の点を中心に講演しました。
Scope1~3の見える化と削減目標
CO₂排出量の見える化を進め、2030年までにScope1・2で5%、Scope3で10%削減を目指す。
脱炭素経営を支えるデジタルツールや計測システムの導入について具体例を紹介。
リサイクル技術の活用
アルミスクラップ回収から再生炉による新たな製品化までの循環型システムを開発。
日本国内でのリサイクル比率向上が重要であることを強調。
省エネルギー設備の導入
プレス機やマグネットヒーターのアップグレードにより、エネルギー効率を向上。
太陽光発電を活用し、再生可能エネルギーの利用を拡大。
地域連携と業界課題への対応
複数企業と連携した共同運航便の計画や、低炭素社会実現のための横断的なプロジェクトを提案。
地域や業界全体での取り組みの重要性を強調。
加藤社長は、環境負荷削減を単なる企業目標とせず、地域社会や業界全体の課題として捉え、持続可能な未来に向けた具体策を提案しました。
協業による社会課題解決型事業の推進
複数企業との連携を通じ、物流効率化や低炭素技術の普及、リサイクルシステムの構築など、社会課題解決に向けた持続可能な事業を推進しています。
24年問題共同運航便企画
- トラックドライバー不足に対応するため、複数企業が共同運航便を計画。
- 輸送効率の向上とCO₂排出削減を目指す。
- 持続可能な物流ネットワークの構築が目標。
アルミ再生炉企画
- アルミスクラップの海外流出を防ぎ、国内回収・再提供スキームを構築。
- 低炭素再生アルミを供給する再生炉を開発中。
- 日本の製造業の低炭素化を推進。
小ロット特殊アルミビレット製造
- 亜結晶粒技術を用いて、小ロットでの特殊アルミビレット製造を実現。
- 廃材や使用済み部品を再生利用して新製品を製造。
- 高品質素材を提供し、リサイクル率を向上。
高遮熱・不燃アルミの開発
- 高遮熱アルマイト、遮熱塗料、超高温対応接着剤を開発中。
- 住宅断熱や電子機器冷却の効率化、不燃認定の取得を目指す。
- 建築・電子機器業界の脱炭素化に貢献。
リサイクル可能な高面積接合技術
- 金属×金属、金属×樹脂の接合を水や熱で分解可能に。
- 産業廃棄物をリサイクル可能な素材に変換。
- 循環型社会を支える技術の提供を目指す。
レドックスフロー電池の改良
- 大容量・低コスト・長寿命の蓄電池を開発中。
- 電解液循環による蓄電・放電を可能にし、災害時やデマンド調整に応用。
- 再生可能エネルギー普及を促進し、ゼロエミッション社会を目指す。
まとめ
地球環境は、私たち一人ひとりの行動によって変えられます。
加藤社長の講演は、企業の挑戦がいかに地域や社会全体に影響を与えるかを教えてくれました。
環境問題を「遠い話」ではなく、「自分たちの課題」として捉え、次世代により良い地球を残すために何ができるかを共に考えましょう。
持続可能な未来のため、行動を始めるのは今です!
あいち地球温暖化対策フォーラムとは
愛知県主催の「あいち地球温暖化対策フォーラム」は、持続可能な社会を目指し、企業・行政・市民が一堂に会するイベントです。環境問題に関する最新情報の共有や、地域の脱炭素化への取り組み事例を発表し、温暖化防止のための協力体制を築く場として開催されています。